繊研新聞社が主催する23年度(第29回)繊研キッズファッション賞が決まった。SCの大賞は6年連続で「プティマイン」が選ばれた。百貨店の大賞は2年連続で「ミキハウス」が受賞した。
SCは「ディベロッパーが選んだテナント大賞」のアンケートにキッズの項目を設け、推薦されたブランドから選んだ。百貨店は大手や子供服売り上げ上位中心の26店が推薦したブランドから選出した。両部門で上位に入ったブランドを順位に応じてポイント化し、本社の取材情報を総合して評価した。
SCでは、プティマインが130を超える店舗網と認知度で強さが光る。23年度もスケールメリットを生かして価格を据え置き、低価格商品で客数を増やした。「西松屋」は、積極的な出店で29期連続の増収となった。「マーキーズ」は色柄豊富なセレクトショップという独自性が支持され、「ブリーズ」は復調して3年ぶりの受賞となった。
百貨店は、ミキハウスがインバウンド需要の獲得や接客力で評価が集まった。昨年話題賞だった「ジェラートピケ」はベビー部門初受賞となった。トドラー部門の「ポール・スミスジュニア」は遊び心あるデザインとフォーマル対応の強さ、ジュニア部門の「メゾピアノジュニア」は、キャラクターグッズによる新客獲得策が実っている。
ライセンス部門は、3世代に親しまれて購買につながりやすい「ピーナッツ」「ミッフィー」に加え、新たに「おさるのジョージ」が選ばれた。