子供服に〝元気〟が戻っている。トーンを抑えたくすみカラーのトレンドが長く続いていたが、大人同様にビビッドな色使いが増えている。24年春夏展では総柄アイテムやレイヤードスタイルが多く見られ、ストリートのちょっぴりやんちゃな雰囲気も復活している。
(金谷早紀子)
くすみカラーは、ブランド間での差別化が難しいことや低価格の大手専門店も追随したことで価格競争に陥っている。客数がなかなか回復しない中、客単価を確保するためにも特色のある商品がバイヤーから求められている。
インパクトのある総柄
子供だからこそ着られるものとして、インパクトのある総柄が増えている。幼さを際立たせるよりも、大人も取り入れたくなるような柄がポイントだ。「オーシャン&グラウンド」(ネブラ)は、パッチワークプリントのヘムスカート(税抜き3700円)や、バイカラーストライプのシャツとパンツのセットアップなど。総柄が得意な「マルーク」(キラク)では、ビビッドな配色のチェックの反応が良かった。大柄人気は水着にも広がっている。「ビッツ」(F・O・インターナショナル)は今夏、水彩画タッチの恐竜柄が売れたことから、ジンベイザメなど海の生き物のプリント柄を企画した。オーシャン&グラウンドはレトロな花柄などを揃える。