ちょっといい話(藤永幸一)

2015/01/31 00:00 更新




◇羽田の本屋さんで

幼子を連れたお母さん。子供と一緒に本を探しています。「幼稚園」とか、そういう類のものを見つけた子供。でも、立ち読みできないように、テープで綴じられています。

「これがいい」「そう、でも、中がわからないわね」という会話を聞いたカウンターの女性スタッフが、「もしよろしければ、テープ、お切りしますよ」「あっ、でもまだ、買うと決めたわけではないので・・・」「ええ、だいじょうぶです。お子さん、中を見たいでしょうし。確認してもらうだけで構いませんから」「そうですか?ありがとうございます」。テープを切ってもらった雑誌を手に取り、親子が笑顔で開いていました!きっと、楽しい旅になったでしょうね!

◇羽田出発ロビーで

初老の男性。視覚に障害のある方で、スティックをつきながら歩いています。それに気付いた女性のグラウンドスタッフが、そっと歩み寄り、声をかけました。きっと、「どちらに行かれますか?」と尋ねていたのでしょう。一つ上の階のカフェから窓越しに見ていたので、会話は聞こえません。男性が、「ありがとう」というように小さく、頭を垂れて、歩き出しました。

フロアはかなりの混雑。女性は、ちょっと後姿を見送っていましたが、男性の行く手に案内版が立っているのに気付くと、再び男性のもとに走りより、手を添えながら、一緒に歩き出しました。

◇羽田到着ロビーで

手荷物をたくさん持った親子連れ。到着ロビーにでてくると、近くのイスに座り、荷物の整理を始めました。作業に熱中しているお母さん、イスから子供のコートが落ちたのに気づきません。

すこし後から出てきたビジネスマン。横を通りかかるときに、さりげなく、コートを拾いあげ、母親に渡していました。実にスマートでした。このビジネスマン、笑顔も素敵で、ほんとうに颯爽としていました!



20年のアパレル体験で痛感したこと=仕事の悩みは、本当のところ、「人間関係」。2000年に、「レックス」を設立。「仕事を楽しむスキル」を学んで、「元気な現場」をつくるサポートをスタート。自分が「楽しい!」と感じれば、相手にも好感度が伝わる!大手アパレルとの長いお付き合いで、スキルは常にバージョンアップ中!



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