京阪百貨店、共感の輪を広げるECモールを開設 読み物コンテンツを重視

2022/08/26 06:25 更新会員限定


離島の商品を発掘し、直送型で販売する「島の幸々」

 京阪百貨店(大阪府守口市)は5月末、既存オンラインショップとは全く異なる新たなECモール「よろずを継ぐもの」を開設した。新規取引先を中心とする特徴ある四つの直営ショップで構成し、作り手の思いを伝えるような「読み物コンテンツ」を重視した。各ショップは、バイヤーが売りたい商品を揃えており、立ち上がりは「想定以上の反応」だ。今後も各ショップでの取扱商品数やショップを徐々に広げていく。同モールが発信するモノや情報に共感する顧客基盤を積み上げていくことで、ECモール事業の成長を目指す。

(吉田勧)

トップページは読み物

 サイトのトップページは「読み物」を配している。「よろず本棚」「お菓子の史」「おばあちゃんの知恵袋NEO」といったタイトルで、編集担当によるエッセーが紹介されている。この読み物が同モールの「人格を表す」ものという。オンラインショップはその下にある。離島を回り発掘した産品を揃える「島の幸々」、道の駅にあるオンライン販売していない商品などを取り上げた「道のえきから」、機能やストーリー性をもった傘やレイングッズを扱う「傘もよう」、白のファッション商品のみを扱う「コレクトW」の現在、四つのショップが並んでいる。各ショップは、サステイナブル、ローカル、オリジナル、産地直送をキーワードに百貨店の各担当バイヤーが交渉して揃えたもの。一部、店頭販売しているものもあるが、ほとんどが同モールだけで販売する商品だ。

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