ケイト・スペードさん、NYの自宅で自殺

2018/06/06 12:07 更新


 【ニューヨーク=杉本佳子通信員】「ケイト・スペード」の創業者のケイト・スペードさん(55)が5日朝、マンハッタンの自宅で亡くなった。ニューヨーク市警は、「明らかに自殺」と発表した。地元メディアが一斉に報じた。

 ケイト・スペードさんが「ケイト・スペード」を立ち上げたのは1993年。ナイロン製トートバッグが大ヒットし、96年7月にソーホーに初の路面店をオープンした。スペードさんはその際の本紙の取材に、「『プラダ』のクリーンでファッショナブルな感覚と、『LLビーン』の機能性を備えたバッグをつくりたい」と答えていた。当時、アメリカに次ぐ大きな市場は日本で、96年にサンエー・インターナショナル(現TSIホールディングスグループ)が日本での販売を開始した。

 ケイト・スペードさんらは「ケイト・スペード」を99年に56%、06年に残りをニーマンマーカスに売却し、自らの名前を冠したブランドから離れた。同年、リズクレイボーン社(当時)がニーマンマーカスからケイト・スペードを買収。アパレルを含めて商品カテゴリーを広げ、リズクレイボーン社が不振に陥った後もケイト・スペードは好調を続けた。17年5月には、コーチ(現タペストリー)がケイト・スペードを24億ドルで買収した。



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