創業129年の片岡商店、スクールバッグの技術を一般市場に 大丸東京店で展示・販売

2026/11/04 11:00 更新NEW!


看板商品の「さよなら紙袋」

 1897年創業のスクールバッグメーカー、片岡商店(広島市、片岡勧社長)は、27年1月19日まで3カ月間、大丸東京店9階にある体験型ストア「明日見世」で、学校指定バッグをルーツとする製品を中心に6シリーズを展示・販売している。

学校現場で培う耐久性

 同社は広島市内の中学校に約40年にわたり通学バッグを納入してきた。毎日重い教科書を運び、雨の日も使われるスクールバッグには、高い耐久性と実用性が求められる。

 こうした学校現場で培った品質は、近年、ビジネスバッグやカメラバッグとしても評価され、22年に開設した自社ECを通じて、首都圏をはじめ全国へと愛用者が広がっている。県外での販売が伸びる中、「東京で実物を見られる場所はないか」という問い合わせも増えてきた。そこで、東京駅直結とアクセスが良く丁寧な接客に定評のある大丸東京店の明日見世での販売機会を作った。

 展示・販売する商品は全て日本製。「さよなら紙袋」は同社の看板商品。中学生向けの補助バッグをA4書類や14インチPCが入るサイズにアレンジ。書類を大量に入れてもヘタらないスクール品質がビジネスマンを中心に多くの支持を得ている。カラーは鯉城ブラック・戦艦大和グレー・鞆の浦ブルー・八朔イエロー・赤ヘルレッド・江田島オリーブ・もみじ饅頭ブラウンと広島にちなんだ7色を揃える。

 リュック型スクールバッグ「こいのぼり」は重い荷物を入れても形崩れしない機構を取り入れた。高台の団地エリアに位置する中学校の生徒指導の先生と生徒の声をヒアリングしながら開発した。そのバッグを、ひろしま感性イノベーション推進協議会の協力を得てさらに性能改善し、一般消費者向けに販売開始した。

リュック型スクールバッグ「こいのぼり」

東京で新たな顧客開拓

 今回展示のみの商品には、ロングセラーの「頑丈すぎて廃番になった女子高トートバッグ」をはじめ、カメラバッグとして人気の「スリーウェースクールバッグ」、外国人から好評な「米袋のトートバッグ」、鉄道ファン注目の広島電鉄の旧制服をアップサイクルしたサコッシュとペンケースなどがある。

広電の旧制服をアップサイクルしたサコッシュとペンケース

 片岡社長は「広島の中学生に鍛えられてきたバッグが、東京のど真ん中でどのように受け止められるのか、とても楽しみ。丈夫な通勤バッグを探している人はもちろん、クリスマスプレゼントや年末年始の帰省土産、子供のスクールバッグを検討中の保護者まで、国産スクール品質を体感してほしい」と強調した。



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