レディスブランド「カオン」 ワールドに商標権を譲渡

2018/12/25 06:30 更新


 デザイナーの米山薫が手掛けるレディスブランド「カオン」は、10月に商標権をワールドに譲渡し、ワールドグループのフィールズインターナショナル(福井淳社長)が19年春夏から生産販売すると発表した。独立系ブランドとして生産管理から営業まで全て米山が行ってきたが、今後は全体の指揮とデザインに専念する。

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 米山は99年、前身のレディスブランド「フィービー」を立ち上げ、03年にカオンをスタート。パールやリボン、フリルなどを飾ったアイコンアイテムで人気となり、15年にわたって女性の支持を得てきた。

 一方で東日本大震災以降、国内工場が減り、規模の小さい独立系ブランドは取り組みたい工場で作ってもらうことが難しくなった。次のステージに進むには、生産管理や営業面をサポートしてくれる存在が必要になったという。

 来春夏はトップ2万5000~3万8000円、ボトム3万5000~4万8000円、ドレス2万7000~4万3000円。中心価格は変えないが、素材によって多少変動する可能性もある。販路はセレクトショップなど既存の卸し先に加え、新規も開拓する。ECサイトの設立も視野に、SNSやデジタル発信にも力を入れる。

 今後は「作りたくても作れなかった商品」も精力的に製作する。19年秋冬はカシミヤ混のコートや落ち感のあるブラウスなどを作る予定。メインコレクションに加え、プレコレクションも開始する。展示会は年4回。19年1月には盛夏向けプレコレクションを発表する。

「カオン」19年春夏コレクション


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