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米国向け苦戦
――23年上期(3~8月)を振り返って。
米国向け輸出が低調で、上期はやや苦戦しました。物価と金利の上昇の影響を受け、ブランド側が昨年秋ごろから発注に慎重になっています。国内、海外ともに昨年同期を下回っており、国内は2極化しています。比較的高価格帯のブランドは好調ですが、マストレンドとしてのジーンズがなかなか戻っていないように感じます。猛暑で厚地のジーンズが敬遠された部分もあるのではないでしょうか。
――タイの状況は。
タイ工場は6月ごろからフル生産になりました。先行きは不透明ですが、改めてタイ国内の需要の掘り起こしや欧州向けに注力します。日本の顧客についてもASEAN(東南アジア諸国連合)縫製が増えているので、ASEAN一貫の生地供給拠点としてのメリットをアピールしたい。
売り先を分散化
――今後力を入れることは。
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