ジュンは国際協力機構(JICA)主催のスリランカ公務員に向けた日本の障害者雇用に関する研修で、同社のHC(ハンディキャップ)業務部の職場見学と交流を実施した。同社では関東や関西地区などの物流センターや店舗バックヤードなどで勤務し、障害者雇用促進法に基づく障害者雇用率の2.3%を超えて22年度は2.6%となっている。労務部HC推進の高橋俊一管理責任者は「支える気持ちを持つことで社員のモラルやチームワークが良くなるなど、良い影響を与えてくれることが多く、当社の〝ヒューマンファースト(人が全て)〟の考えを引き上げている。雇用が目的ではなく、長く生き生きと働き続けてもらうことを目的にしている」という。
(古川伸広)
同社は09年、「国としても各企業の障害者雇用を推し進めている」ことで、障害者雇用を進めてきた。今回の職場見学は13人の障害者が勤務する神戸市の物流センターで実施し、スリランカ公務員9人やJICA、ひょうご支援センターなどが参加。最長で13年勤務する社員などが全員辞めずに継続勤務し、離職者ゼロの職場だ。障害者は「ロペピクニック」「ビス」の商品出荷や傷物の返品処理などの業務を主に行っており、「離職者がゼロで、障害者が楽しく働いている環境に注目してもらった」という。
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