JUKIとYKKが共同開発したテープのない新ファスナー「エアリーストリング」が、アパレルメーカーやデザイナー、縫製工場など広く業界から注目されている。デザインの幅を広げたり、縫製工程を簡略化できる可能性があるからだ。
7月に概要を発表して以来、「実物を見たい、詳細を知りたいといった多くの反響があった」(両社)。そこで新ファスナーをミシンで縫製する実演会を開いた。
(藤川友樹)
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反響で多かったのが、「ファスナーテープなしにどう縫製するのか」という声だ。縫製には、JUKIが開発した専用ミシンが必要になる。YKKがJUKIから専用ミシンを購入し、縫製工場に貸し出す形をとる。
ステッチ工程簡略化
エレメント(かみ合わせの歯の部分)は歯と歯がひもでつながった状態のため、布地に直接縫い付けられる。電子千鳥縫いミシンをベースにした専用ミシンでジグザグ状に一気に縫製して、布地にくくりつけるイメージだ。テープがある場合は表と裏を縫う必要があったため、ステッチ工程を簡略化できる。
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