JUKIとYKK テープがないファスナーと専用ミシン開発

2019/07/10 06:30 更新


 JUKIとYKKは、テープのない新ファスナー「エアリーストリング」とそれを縫製するための専用ミシンを共同開発した。同製品を使えば、アパレル製品のデザインの幅を広げられ、縫製工程も簡略化できる。

【関連記事】YKKの18年度ファスナー販売 初めて100億本を突破

 ファスナーテープをなくすことで、衣服をより軽く、柔らかく仕上げられる。ファスナーと布地の一体感が生まれるため、すっきりとしたデザインがしやすく、配色によってファスナーや縫い糸を際立たせることも可能。開閉動作の操作性も向上する。

 縫製はエレメント(かみ合わせの歯の部分)を布地に直接縫い付けるため、従来必要だったステッチ工程は省略できる。専用ミシンを共同開発したのもポイントだ。JUKIが製造し、YKKがエアリーストリングを縫製する工場に貸し出すことで、縫製のオペレーションをサポートする。

JUKIが製造した専用ミシンをYKKが工場に貸し出す

 両社は17年1月から「縫製工場のソリューションを共同開発する」ことを狙いに、それぞれの技術・知識を活用したミシンやファスニング製品の開発を進めてきた。今回はその第2弾で、今後も協業することで相乗効果を高める。第1弾は「ジーンズ用ファスナーの縫製合理化装置」を出している。

通常のファスナー(左)と「エアリーストリング」


この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事