昨年から続く外的要因による事業へのマイナスの影響は今年も楽観視できない状況だ。そうした中でも「低重心化」による効率の良いビジネスを継続する。主力ブランドの「ポール・スミス」を軸にマーケットへの話題性のある仕掛けに力を入れる。今後、堅調なECをさらに成長させるため、デジタルマーケティングを強化する。
インバウンドに期待
――22年を振り返ると。
コロナ禍が市場に与える影響が大きく、消費マインドは冷え込みました。ロシアによるウクライナ侵攻や欧米のインフレなどの外的要因も原料高・物流経費の高騰という事業環境のマイナスになりました。サプライチェーンがグローバル化・複雑化している中、上海のロックダウン(都市封鎖)はデリバリーに影響しました。一方で、国内市場は宝飾などラグジュアリー分野が堅調で百貨店も復調しています。外商にも勢いがあり、当社の一部ブランドにも効果がありました。後半は円安もあり、インバウンド(訪日外国人)需要も戻ってきました。
――23年の景気見通しは。
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