ジョイナス 4~6月の売り上げが計画超え セール遅らせプロパーも伸ばす

2024/07/29 06:29 更新


1階の有力ブランドがけん引

 相鉄ビルマネジメントが横浜駅西口で運営するジョイナス(地下2階~地上4階)の今期(25年3月期)売上高は6月までで前年同期比4.5%増で、計画を上回り、7月も順調だ。飲食、雑貨、身の回り品が好調なほか、衣料品も4~6月で5%増と健闘した。

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 「早く安く売るよりも、プロパーをしっかり売る期間を作る」(鈴木秀行横浜営業所長)目的で、夏の全館セール期間を昨年の6月30日~7月9日から7月5~15日に遅らせた。

 全館セールをしなかった影響が懸念された6月の売り上げは全館で前年同月比7%増、衣料品は8.9%増。7月のセール期間の売り上げは10日間換算で昨年夏のセール期間に比べて6%増とした。「6月はショップ独自のプレセールなど上顧客向けの施策の成果が大きかった。7月のセール期間は夏物のプロパー品がこれまで以上に売れた。お客は安いから買うだけではなくなった」とする。プロパー品が多いコスメ、セール対象外業種の飲食のほか、衣料品もセールをしない「メーカーズシャツ鎌倉」やプロパー品比率を高めた「アパート・バイ・ローリーズ」などが売り上げを伸ばした。ファッション・雑貨はこのほか、今期を通して、「ディーゼル」や21年秋に導入した「アディダス・ブランド・コア・ストア」、昨年12月に導入したキャラクター雑貨「ムーミンショップ」など地上1階の店舗や昨年6月に3階に導入した「ラコレ」などが好調だ。

昨年に導入したラコレも順調

 今期は「優良顧客の活性化」と「新規顧客の獲得」を重点方針に据えた。相鉄グループの商業施設と相鉄ローゼンのポイントを統合して3月に新設した「相鉄ポイント」のポイント3倍キャンペーンを5月に実施、SNSを活用して「推し活」などをテーマにした販促も行っている。Tシャツを客から回収し、クーポン券を配布するイベントや屋上での樹木を使ったワークショップなどSDGs(持続可能な開発目標)企画も強化し、好評だ。

 今後も相鉄ポイントを活用した施策やSDGs関連企画などを強化する。今期は売上高652億円(前期比1%増)を計画、コロナ禍前への回復を目指す。



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