東京都とJFW推進機構が主催する「トーキョー・ファッション・アワード2026」の受賞者の発表会が9月4日に行われた。
東京を拠点にするデザイナーが世界でビジネスを拡大するための支援を目的に、「10年続けて第2フェーズに入ったと考えている。日本を代表する強いブランドを限りなく支援していきたい」(古茂田博JFW推進機構事務局長)として、キャリアを問わずに可能性のあるブランドを選出した。サポート体制も強化、パリで行うショールームへの参加を2年間に延長する。現地でポップアップショップを実施するほか、12月には韓国の10コルソコモソウルでも行う。
受賞したのは8ブランド。パリ・メンズファッションウィーク期間中のショールームに参加するのは、「アンセムエー」(鈴木麻莉子、吉田尚)、「キミノリモリシタ」(森下公則)、「コトハヨコザワ」(横澤琴葉)、「マツフジ」(松藤勉)。ウィメンズの期間中は「カカン」(デザインチーム)、「ムッシャン」(木村由佳)、「ヨウヘイオオノ」(大野陽平)、「ユウショウコバヤシ」(小林裕翔」。

8年ぶり2度目の受賞となった大野陽平は「前回は自分の未熟さがあって、生かし切ることができず悔しい思いをした。8年間、苦労を積み重ね、外に出しても恥じないものを作ってきた。もう一度世界で挑戦できることに、審査員の方々のエールを感じました。自分を支えてくれる人の期待に応えられないのは許されないと心得て取り組みたい」と話した。