中国EC大手の京東集団は6月から、EC「京東商城」(JDドットコム)で購入された商品を客の「車のトランクに届ける」配送モデルを中国全土で開始した。中国国内初の取り組み。
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中国の電気自動車メーカー、蔚来汽車と提携し、両社のネットワークに常時接続しデータをやり取りできる仕組み「スマートコネクテッド」によって実現したという。
蔚来汽車の電気自動車を所有する消費者はJDドットコムでの買い物時に、「車のトランクに配送する」という選択肢を選べる。消費者が許可した配達員が車のトランクを開けて配達する。客は仕事や買い物の合間など車を駐車場に置いている間に荷物を受け取ることができる。
サービスの安全面は権限の管理や監視カメラの設置、時間超過による注意喚起、審査などで確保する。京東集団は中国国内で複数の自動車メーカーと業務提携を進めていき、トランクへの配送モデルを拡大する考えだ。
傅兵京東集団副総裁は「消費は時間や場所を選ばないボーダーレスに変化している。物流のイノベーションによって速くて、正確で、喜びを与えるサービスを提供していく」とコメントした。
