JBKS2023に国内ニットメーカーが集結 ストーリー、独自性のある物作り

2023/11/09 07:59 更新有料会員限定


 日本最大のニット合同展、ジャパン・ベストニットセレクション(JBKS)2023が11月8日、東京都立産業貿易センター浜松町館で開幕し、午前中からにぎわった。出展社数は38社。日本ニット工業組合連合会の佐藤正樹理事長は開幕のあいさつで、「ファッショントレンドに合わせた安い物作りは限界にきている。日本のニットメーカーが得意とする独自性の高い物作りが世界市場の中で生き残っていく。SDGs(持続可能な開発目標)が注目される中で、思い入れのある製品のストーリー性が評価されている。日本のニットの良さをアピールしていきたい」と述べた。

佐藤繊維 柔らかく発色の良いウール地

 北米ロッキー山脈のふもとで生育された羊毛「ロッキーウール」を使用した、16番手梳毛糸の生地を打ち出す。強いクリンプと柔らかい表面感に加え、「白度の高い素材を厳選した」ため発色性の良さが特徴だ。秋冬のイメージが強いウール製品だが、欧州で年間を通じ販売されていることにヒントを得てインナー地も作り、好評を受けている。

「ロッキーウール」を使用したニット地(佐藤繊維)

ウメダニット 意匠性高い混紡素材が人気

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