セブン&アイ・ホールディングス(HD)は、3年かけてイトーヨーカ堂で自社運営のアパレルからの撤退、閉鎖店舗の積み増しなどを実施する。ヨーカ堂は首都圏で食を中心に事業展開することになる。これまでも衣料品売り場の圧縮、不採算店舗の閉鎖を進めてきたが、セブン&アイHDが25年度までの中期経営計画を上方修正、目標をEBITDA(金利・償却・税引前利益)で1000億円積み増した1兆1000億円にするとともに、30年に目指す姿として内外のコンビニエンスストア事業を核にした「食を中心とした世界トップクラスのリテールグループ」(井阪隆一セブン&アイHD社長)を掲げたもとでヨーカ堂のあり方を大きく変えることになった。
(田村光龍)
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井阪社長は「強みのないところでやってしまった」とヨーカ堂で自社運営のアパレルからの撤退を決めた背景を説明する。内外のコンビニエンスストア事業での成長を目指す中で、相乗効果が見込めず、再建が進まないGMS(総合小売業)の衣料品部門は重荷だった。
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