伊藤忠商事は、米ハワイのレイン・スプーナーと契約し、日本における「レイン・スプーナー」の独占輸入販売権およびマスターライセンス権を取得した。16年春夏から販売を始める。インポートとライセンスを組み合わせることで販路を広げる狙いがある。
レイン・スプーナーはハワイ発祥のライフスタイルブランドで特にハワイアンシャツで有名。創業以来手描きで書き起こした2000種類のプリントパターンや、プリント生地を裏返しにして洗いざらしの風合いを出すスタイル、洗うほどにしなやかな風合いになる独自の綿・ポリエステル混紡素材などで人気が高い。
アラモアナショッピングセンターなど直営7店に加え、百貨店や専門店などで販売されている(写真下)。
日本では96年ごろから百貨店や専門店でインポート中心に販売されてきた。今後はインポート商材に加え、アパレルやバッグ、靴などでライセンス商材を充実し、カジュアル専門店や量販店にも販路を広げる。
ブランドのディレクションやプロモーションは伊藤忠ファッションシステムが行う。インポート商材の販売は既存のM・S・Tに加え、スタンレーインターナショナルが雑貨などで販路を開拓する。ライセンス商材ではアパレルの企画・製造は伊藤忠が行い、雑貨関連ではギャレットなどが製造販売する。
5年後に小売価格で20億円の売り上げを目指す。日本市場に加えアジアでの展開も視野に入れる。