「ハート」、秋冬テーマは「バードウォッチング」

2017/03/14 06:30 更新


 イッセイミヤケ「ハート」(皆川魔鬼子トータルディレクター)の17~18年秋冬は、バードウォッチングをテーマに、様々な鳥のイメージをテキスタイルやシルエットに取り入れた。

 大きなスクエア柄をあしらったドレス(7万8000円)は、高密度で140センチ幅のリピートが可能なエンブロイダリーレース機を使い、柄の中に小さな鳥のモチーフを忍ばせた。スクエア柄が生きる直線的なシルエットで、後身頃のジップを開くと鳥の尾のように裾に向かって広がる仕様だ。

 鮮やかなモザイク柄を散りばめたロングジャケット(9万8000円)とパンツ(7万5000円)は、ジョン・ジェームズ・オーデュボンが描く鳥の版画に着想を得た。袖には生地のみみを使い、羽根のようなフリンジを飾った。

 今回は新たに、かねてから好評だったブラックをシリーズ化。「オケージョンシーンでも自分らしさを表現したい女性」に向け、リトルブラックとしてセミフォーマルウェアを提案する。カットジャカードのジャケット(9万5000~10万円)は、バッグに入れて持ち運べるよう、しわになりにくいシルク・ポリエステルを採用した。このほかドレス、ジャンプスーツ、パンツなど14型を揃える。


繊細なスクエアレースには随所に小さな鳥が隠れている



この記事に関連する記事