伊勢丹新宿本店は25日、2階化粧品売り場をオープンした。新設した2階と既存の1階を加えて2層化し、面積を1.5倍に拡大。1階は11月20日に改装オープンする。
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2階は国産、外資系の2ゾーンに分けたスキンケアと美容機器の約30ブランドを揃える。スキンケアは日本発のグローバルブランド「センサイ」、EC発の唯一の直営店となる「ディセンシア」、美容機器はヘアドライヤーなどの「バイオプログラミング」、「ダイソン」を新規導入した。
顧客の様々なニーズに対応した販売サービスを拡充する。「目的買いの商品を素早く購入したい」というニーズに対してクイックカウンターを国産ブランドを中心に新設。一方で売り場の3割を接客スペースに充ててカウンセリング販売を強化する。肌測定システムからトリートメントまでを体験できるサービスを充実する。「自分に合った商品・ブランドを知りたい」に対してはデジタルテスターを設置して顧客自身が検索して商品を選ぶことができるほか、ボーテコンシェルジュが常駐するカウンターを設置してブランドの垣根を越えたサポート体制を整える。
化粧品売り場の拡大は、顧客ニーズに対するMD構成のバランスを修正するのが狙い。18年度の化粧品売り上げは12年度の実績に比べて2倍に拡大しており、既存の売り場が手狭になっていた。インバウンド(訪日外国人)だけでなくミレニアル世代の新規顧客を獲得しており、ニーズや買い方の変化に対応して、買いやすさ、体験価値の向上に結び付ける。
1階はメイクアップ、フレグランスを品揃えする。各ブランドでテスタースペースを拡大するほか、メイクアップアーティストによる最旬のアドバイスを受けられる体制を整える。