伊勢丹新宿本店は2月16日、メンズ館1階を改装する。コスメを拡大し、プロモーションスペースを新設する。ミレニアル世代との接点を増やし、新たなカテゴリーを開発するのが狙い。
(藤川友樹)
コスメの売り場面積を従来の2倍に広げる。日本初進出を含む24ブランドを追加、65ブランドを揃える。改装前はスキンケアやメイクアップが中心の品揃えだったが、ヘアケアやボディーケア、美容機器、フレグランス、サプリやCBD(カンナビジオール)などを取り入れたインナーサポートといったカテゴリーにも広げる。「肌に悩みのある客やナチュラル志向の客に向けたトータルアウトサイドケアを強化する」という。
コスメ初心者に向けた体験のコーナーも充実する。ブランドを越えて、様々なアイテムを試すことができる「トライアルスペース」や、AI(人工知能)ミラーによる肌測定サービスや、美顔器体験会などを提供する。
フロア中央に新設するプロモーションスペースは、「時代を代表するコミュニティーやリーダーとつながり、様々な価値を提案する場」と位置付ける。
16日~3月1日の第1弾では日本最大級のビンテージアイテムのECモール「VCM」と組み、ビンテージライフスタイルをテーマにイベントを実施。世界から集めた希少価値の高い商品を販売し、デザイナーズチェアやラグ、ポスター、ジュエリーなどを揃える。
3月2~8日の第2弾では、アウトドアアクティビティーの祭典「ウルトラギアマーケット」と協業する。トレイルラン・ランニングを中心に、ハイキングやサイクリングなど通常取り扱いのないアイテム200型以上を販売。トレイルカルチャーとそのコミュニティーにフォーカスした各種イベントも実施する。
新設するスペースでは今後、「キャンプやサウナ、ヘルスケア、ゴルフなどこれまでイセタンメンズで訴求しきれていなかったカテゴリーを開発し、次世代顧客とのつながりを深めていく」考えだ。