インターテキスタイル上海24年秋冬展が開幕 バイヤーの出足順調

2023/08/28 17:00 更新


JFW推進機構のトレンド発信コーナーも久々に復活

 【上海支局】世界最大規模の生地・副資材見本市「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス」の24年秋冬展が8月28日、上海・国家会展中心で始まった。中国経済・消費の低調、福島原発の処理水排出もあってジャパンパビリオンブースなど日本企業へのバイヤーの訪問が懸念されたが、初日午前は順調な出足で、不安は払拭(ふっしょく)された。会期は8月30日まで。

 同秋冬展は2年ぶりの開催。今回は会場24万平方メートルを使用し、27カ国・地域から約4000社が出展している。中国消費が低調なこと、福島原発処理水排出問題による日本企業ブースへの来場低調が懸念されたが、バイヤーが新素材、高付加価値品を探す意欲は高く、全体に活況だった。

 日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW推進機構)が出展を取りまとめているジャパンパビリオンには、今回32社が出展し、コロナ前の19年出展規模に戻った。初出展企業は、輝羅麗、LAN、島田商事、太陽貿易、ザ・ワン、東宝玻璃珠の6社。JFW推進機構が提案するトレンドコーナーも19年9月展以来の復活で、集客装置となった。

多くのバイヤーが訪れているトレンド発信コーナー

  午前9時の開場1時間後には日本企業ブース全体が盛況となった。アパレル向け素材では今のところ処理水問題の影響は出ていない。



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