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随所に生きる職人の技
戦後のインターナショナルシューズの発展の礎は、言うまでもなく、物作りの確かさにあった。革靴生産は、アッパーの革選びから仕事が始まる。靴作りは革を強く引っ張る工程が入るため、一見、美しい革に見えても伸ばした場所からキズが生じることも少なくない。最終製品の履き心地やシルエットを念頭に置きながら、最適な革を選ぶ仕事は、一朝一夕ではできない。
そして裁断。この工程の良し悪しが革靴のクオリティーを決めると言えるほど、生命線となる仕事である。微細な革のキズを逃さず、大切な革を無駄にしないことが重要。パタンナーが作成した型紙の中でも、大事なパーツは今も職人が手作業で裁断している。革の柔らかさや厚みなどを頭の中で計算しながら行う仕事は、機械化することが難しい。
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