【福島・宮城の地震の影響】製造業は被害軽微 商業施設は15日から徐々に再開

2021/02/16 06:30 更新


 2月13日夜に福島・宮城を襲った震度6強の地震の影響は、東北の縫製工場やニット産地では被害が小さく、通常通り操業している。工場内の備品や物が落ちたり、建物の一部が損傷したくらいで、片付けの作業も時間はかからなかった。従業員も全員無事だった。東北の大型商業施設は14日、館内の安全点検のために休館や営業時間を短縮したが、15日には通常営業に戻りつつある。

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新幹線運休、商談に影響

 震度6強を記録した宮城県・蔵王町にあるプリーツ加工・縫製の白石ポリテックスの本社工場は「社員は皆無事で建物被害は最小限にとどまり、14日の復旧作業でマシンの稼働点検を終えた」として、15日から通常通りの生産となっている。

 宮城県気仙沼市にあるサカイオーベックスの縫製子会社、イタバシニットは15日から通常稼働。インディゴ製品の工房、インディゴ気仙沼は「(地震直後は)津波を覚悟する揺れの強さだったが、被害はない」とし15日から営業している。

 仙台市のプリント工場、アゾットは備品などが床に落ちた程度で設備に異常はなく、通常通り操業を続ける。ただ、東北新幹線が10日間前後運転見合わせとなっているため、予定していた商談が延期になったという。

 福島県の縫製工場、福装21の鹿島ファクトリー、相馬ファクトリーは「工場の天井の一部が落ちたが、縫製ラインの稼働には問題はない」。相馬地域に居住する従業員の家屋で「屋根瓦が落ちたり、塀が倒れる」など一部被災があったが、週明け15日の時点で全員が出社した。

 福島県北部に位置する伊達市には、ニットメーカーが集積している。福島県ニット工業組合では、会員各社に被害状況を確認中だ。大三は、建具が一部損壊したものの、機械設備に被害はなかった。従業員も無事で、工場は通常通り稼働している。高速道路の通行止めは常磐道のみで、東北道は再開したため、物流にも影響はない。ただ、東北新幹線が広い区間で運転を見合わせており、今週予定していた商談を見送るなど営業活動に支障が出ている。

 福島県川俣町のシルク織物メーカー、齋栄織物も人的被害はなかった。物の転倒・落下、外壁のひび割れなどで、15日午前は片付けや修繕に追われたが、操業に支障はないという。

一部施設は15日も休業

 仙台市の百貨店は14日、仙台三越が臨時休業し、藤崎が開店時間を繰り下げた。いずれも建物などに大きな被害がなかった。15日からは通常通り。

 イオングループでは、14日はGMS(総合小売業)など5店(3店の食料品売り場除く)と4SCが休業したが、15日にはこのうちイオンモール名取が再開した。今後も徐々に再開する予定だが、ショッピングモールフェスタ、イオン相馬店は時間がかかる見通し。イトーヨーカ堂は14日に郡山店が休業したが、15日は同店食料品売り場も再開している。

 仙台ターミナルビルが運営する駅ビルの「エスパル」は仙台、福島が14日は休業したが、15日には営業を再開した。郡山は15日も休業。三井アウトレットパーク仙台港は15日も休業した。

 福島市内のセレクトショップ「ラージラブタウン」は店内に散乱した商品のかたづけを土曜の深夜から開始し、日曜日には通常営業にこぎつけた。スタッフ全員も無事で、来店も通常通り順調だった。

 仙台市内でセレクトショップ「オンザアース」など複数店舗を運営するクレセントグースの被害は店頭の商品が落ちたくらいで、日曜日に店内のかたづけを行い、15日から通常営業に戻った。商業施設内の店舗では日曜日は時短営業した。


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