「今、フランスで最高にホット!」といっても過言ではないほど、国立劇団「コメディ・フランセーズ」の団員にして幅広いジャンルで活躍する俳優、監督、そして脚本も手がけるなど、マルチ・タレントぶりが注目のギヨーム・ガリエンヌ。
彼自身の人生を“一人二役(ママとボク)”で自作自演、かつ初監督による超話題作「不機嫌なママにメルシィ!」がいよいよ日本で公開になる。
本作に先駆け公開の「イヴ・サンローラン」にも出演する彼だが、とても同一人物とは思えない、役者としての奥行きにすっかりノックアウトされてしまった。そんな彼の豊かな才能とはいかなるものなのか?
実はなんと、そのギヨームさんとのスペシャル・インタビューをプラン中!ご期待のほどを。
ちなみに本作で、同様な後味に魅了された人物がもう一人いる。ダイアン・クルーガー。
決して長くはない登場時間の中で、スパイシーなコメディエンヌぶりを存分に発揮。有名メゾンのCMなどでも活躍する、モデルとしての美しきキャリアを持つ彼女だからこそ、勝手ながら抱いていたイメージに、新たな側面を見いだした気分で、なんとなく嬉しくなった。
その余韻は次に紹介する作品で、より確かなものとなるだろう。
『不機嫌なママにメルシィ!』
9月27日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開。
©2013 LGM FILMS, RECTANGLE PRODUCTIONS, DON’T BE SHYPRODUCTIONS, GAUMONT, FRANCE 3 CINEMA, NEXUS FACTORY AND UFILM
というわけで次なる作品は、ダイアン・クルーガーがヒロインを務めるロマンティック・コメディー「バツイチは恋のはじまり」。どうやら彼女のインタビュー記事をリサーチしてみると、本作が彼女とコメディーの出発点になった様子。
さてそのストーリーとは ――
ヒロイン一族に伝わる「最初の結婚は失敗に終わる」というジンクス。それゆえ、大切な彼との結婚前に、取り急ぎのバツイチ作戦。こうして半ばジョークのようなプロジェクトの先に、彼女を待ち受けていたエンディングとは…。
フランスで人気のコメディー俳優、ダニー・ブーンとの掛け合いがなんとも絶妙。
ところでダイアン・クルーガーといえば、昨今しばしば目にするシャネルのコスメのCM。
凛とした美しさの香る柔らかさが魅力の彼女は、現在「シャネル・ネクサス・ホール」で開催中(9月26日まで)の展覧会「ピエール ポラン - デザイン フォーエバー」の椅子たちにどこか相通じるものがある。
ちなみにフランスを代表するデザイナーである氏の日本初となる本展は、世界はもとよりフランスでも活躍する建築家、坂茂と照明デザイナーの石井リーサ明理が展示空間を手がけている。
さまざまなフォルムの椅子に、実際に腰かけてみたときの心地良い温もり感は、ぜひとも体感してみていただきたい。
うさみ・ひろこ 東京人。音楽、アート、ファッション好きな少女がやがてFMラジオ(J-wave等)番組制作で長年の経験を積む。同時に有名メゾンのイベント、雑誌、書籍、キャセイパシフィック航空web「香港スタイル」での連載等を経て、「Tokyo Perspective」(英中語)他でライフスタイル系編集執筆を中心に活動中