「東京×」<EU&アジア編>(宇佐美浩子)

2021/07/15 06:00 更新



❝シャンゼリゼみたい!❞とフランス人も口にする、東京のシャンゼリゼこと表参道(写真上)。

近所の幼稚園に通園していた自身としては、初パリ訪問時に、「先生に誘導されて散歩をしたあのストリートがパリにもあった!」風な感動を覚えたことが懐かしい。

そうした「東京のシャンゼリゼ」への思いを抱く「ピエール・エルメ・パリ」のチームが、パリでしか味わうことのできないサロン・ド・テ「ボーパッサージュ」のメニューを日本で初めて再現することに!

しかもスタートは7月14日、通称「パリ祭」。そして場所はもちろん「東京のシャンゼリゼ」。なおかつ前回のフランス編ラストを飾った写真と同じ「ザ ストリングス 表参道


ランチにディナー、二人で味わうアフタヌーンティーと魅力的なメニューばかり。そうした中、ソロでも、デュオでも、フレンチシネマチックな気分に浸れる❝週末の朝はテラスでブランチ! ❞(土日祝日のテラス限定メニュー)は心ひかれる。ちょっと早めのスタートも心地よさそう。

というわけで、「東京×」をテーマに多国籍の「シネマ&」な内容でお届けしている7月の「CINEMATIC JOURNEY」。前回の続編的イントロから始まった今回は、まさに東京が舞台の話題作『唐人街探偵 東京MISSION』にフォーカス。

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今年の中国旧正月初日に当たる2月12日に公開と同時に、いきなり約10億1000万元(約164億円)の興行収入を記録した注目作が、このほど公開になった。

中国の探偵コンビ(ワン・バオチャン&リウ・ハオラン)、タイ(トニー・ジャー)、そして日本(妻夫木聡)の探偵が、ここ日本に集結して難事件に挑む本作。

そのメイン舞台となるのが東京というわけだ。

前評判通り、私たち東京人には馴染みのスポットがあちらこちらに登場し、親近感を抱くこと必至。

メイキング写真

新宿・歌舞伎町や秋葉原、浜離宮恩賜公園、東京タワーほか人気の名所に加え、海外の作品にもしばしば登場する東京のシグネチャースポット、渋谷スクランブル交差点も登場。

でも実はこの交差点は現地ではなく、同様のセットを足利市に再現したと知り、そっくりそのまま度にビックリするはず!

さらに地下鉄車中での激しいアクションや、アーケード型商店街でのワイヤーアクションなどなど。そんな目を見張るほどのスケール感について探偵役の一人、妻夫木聡いわく;

❝撮影現場に見たことのないような機材があったり、1千万円くらいかかるドローンを使用したり、渋谷のセットも1億円以上をかけて作っている。映画の為ならば何でもやるぞ!という気概を感じました❞

(6月24日、本作の撮影地でもあった「アンダーズ東京」にて開催の公開直前イベントより)


また監督の細部に至るこだわりも抜かりない。

とりわけ「見た目で各キャラクターの個性を表現しているかのよう」な本作オリジナル衣装にも、グローバル感が香る。

そこで、中国語も学び、秋葉原で『聖闘士星矢』のコスプレ姿を披露するシーンも楽しんだという、着物地のトレンチコートがよく似合う妻夫木が再び下記のコメントを;

❝日本人である自分さえも知らない日本が出てきたりして、新しい発見がありました。それは海外から見た日本の誇張された姿ではあるのかもしれないけれど、そういう部分さえも笑わせてくれる熱量がこの作品にはあります❞

(同上のイベントにて)

本作鑑賞のビフォー&アフターのご参考までに!


唐人街探偵 東京MISSION

全国ロードショー中

©WANDA MEDIA CO.,LTD. AS ONE PICTURES(BEIJING)CO.,LTD.CHINA FILM CO.,LTD “DETECTIVE CHINATOWN3”

配給:アスミック・エース

courtesy of Altaroma

「ジャパン!」なテイストの衣装の話題つながりということで、つい先日(7月7日~10日)ローマファッションウィークにて開催された、当「CINEMATIC JOURNEY」でもお馴染みになりつつある「Altaroma Fashion Week」。

かつてフィジカルでの参加がノーマルな時代に、出席したことのあるフェリーニが愛したことでも知られるイタリアの映画撮影所「Cinecittà」が今回もメイン会場ということもあり、個人的にもより一層、親近感を増している。(今回はオンラインで出席)

その最終日に目にしたのが、「日出国」をイメージした映像を背景に、上記のドレスに始まる「GRETEL Z.」のコレクション「Come un’estate a Kyoto(Like a summer in Kyoto)」だった。

前述のシネマの衣装にも通じる、海外の人の視点から感じ、デザインされた服に香り立つ新鮮な空気感と、フィナーレに登場したデザイナーの合掌のポーズ(今回は数多く拝見!)に清々しさを感じた次第。

ちなみに、当イベント最終日に到着した嬉しいレポートを下記にシェアしたく。

その主たる内容というのは、持続可能なイタリアン・ファッション界の未来を担う「明日のスター」のサポーターとも称すべき、Silvia Venturini Fendi社長率いるAltaromaが尽力し、実現したデジタルプラットフォームでのライブストリーミングが功を奏し、時空間を超越し、参加者がはるかに上回ったとのことだ。

世界中が直面するこの危機的状況下において、希望を持ちつづけ、チャレンジ精神を忘れてはならぬことを学ぶ好機となった。

Grazie Mille!!

courtesy of Altaroma

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うさみ・ひろこ 東京人。音楽、アート、ファッション好きな少女がやがてFMラジオ(J-wave等)番組制作で長年の経験を積む。同時に有名メゾンのイベント、雑誌、書籍、キャセイパシフィック航空web「香港スタイル」での連載等を経て、「Tokyo Perspective」(英中語)他でライフスタイル系編集執筆を中心に活動中



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