March for WOMEN(その2)

2021/03/23 06:00 更新


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「March for WOMEN」をテーマに設定し、皆さまとシネマな旅をシェアさせていただく今月の「CINEMATIC JOURNEY」。

その幕開けは、今は亡き女優、樹木希林さんの名演が忘れられない『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』をはじめ数多くの作品に登場し、さまざまな感動を共有した東京のシンボルの一つ「東京タワー」のライトアップの話題から。

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世界の人々からも愛されるこのランドマークは今月、19日と26日、2021年春に創設100周年を迎えるグッチが、お花見にインスピレーションを得たスペシャルなイベント「GUCCI HANAMI」として、2週にわたる毎金曜日のサンセットから深夜0時まで、グッチを象徴するカラーと桜色で東京タワーをライトアップし、話題を集めています!

これまでにも、さまざまなライトアップを楽しませてくれる東京タワー。この先も、どんな表情で東京の街を照らしてくれるか楽しみです。

一方、東京とカフェ文化も、時代を問わず密接だと思う。

とはいえ昨今の世相も伴い、自宅でのコーヒー時間もアップしているのではないかなと思われる中、コーヒー共に「おうちdeシネマ」の機会も増えているかと。

たとえば、『コーヒーをめぐる冒険』など、タイトルになっているコーヒーが味わい深い役割を演じてくれる作品もユニークなペアリングと言えるかもしれない。

というわけで、思わずこの二つの魅力的な主人公が合体し、スマホを握り(画像下)、コーヒーと共に暮らす東京人一家の筆者が思わずチャレンジしてみたくなったデジタルキャンペーン『#東京(トウキョウ)コーヒー時間』がある。

「さまざまな文化が交流し、新たな文化の発信地としての役割の一端を担う」と言っても過言ではない都市、東京の魅力を再発見していただきたい」という思いも込めて、ネスプレッソが展開する「至福のコーヒー体験」への1章と言えそう。ちなみに「東京」はコーヒーで巡る世界6都市の旅シリーズ「ワールド・エクスプロレーションズ」に名を連ねているオリジナルブレンドの一つと知った。


それでは「March for WOMEN」がテーマの今月の「CINEMATIC JOURNEY」。「その2」となる今回最初の1作は、前述のコーヒーにまつわる映画の舞台にもなっているベルリンの街で繰り広げられる、「水の精:ウンディーネ」神話から生まれたという映画『水を抱く女』をフィーチャー!


「人間との結婚によってのみ、不滅の魂を得ることができる」など、諸説ある精霊。ラテン語の「unda=波」に由来する、女性の形をした水の精霊「ウンディーネ」をモチーフに描かれた本作。

古くはアンデルセンの「人魚姫」、チャイコフスキーのオペラ「ウンディーネ」、そして日本でも三島由紀夫「仮面の告白」にも登場するなど、数多の世界的アーティストたちを魅了し、創作源となり続けてきたとも言われる。

多くの悲恋物語のヒロインであり続けてきた彼女だが、現代のベルリンで都市開発を研究する歴史家として登場する本作では、どんな結末が待ち受けているのか?

ドイツの歴史を独自の視点で描いた作品を多々手掛けてきたクリスティアン・ペッツォルト監督が、本作を皮切りに取り組む「精霊三部作」。次なる作品は「地の精」か?あるいは「風の精」か?


『水を抱く女』

3月26日(金)より新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開

© SCHRAMM FILM/LES FILMS DU LOSANGE/ZDF/ARTE/ARTE France Cinéma 2020


「March for WOMEN」がテーマの今月の「CINEMATIC JOURNEY」。「その2」に選んだもう1作は『旅立つ息子へ』


「これは宿命なのだろうか」と嘆いてしまうこともあろう人生に、ありったけの愛と情熱をもって自閉症スペクトラムの息子と共に人生を歩む父、そして息子を主人公に描いた家族の成長の物語。

脚本家の弟と父との実話が軸に書き上げられたという背景もあり、父親の細部にわたる感情表現は秀逸。だがその一方で、女性である筆者としては、時おり登場する母親の心情と愛の深さも痛感する。

エンディングの余韻は、コーヒーの味わい深さにも似た苦みと甘みの絶妙なバランスのごとく…


さてここで少しばかり、補足的情報を共有したく。

息子役の無名の若手俳優、ノアム・インベル。彼のリアリティあふれる熱演に世の注目が集まっているとのこと。一部では、「ジョニデ主演の『ギルバート・グレイプ』で、知的障害のある弟役を演じきったレオナルド・ディカプリオを想起する」とも。

ちなみに本作資料によると、ノアムの父親は自閉症スペクトラムの若者の支援施設で働き、彼自身も施設の若者たちと接する機会を持ってきた経緯があるそう。


『旅立つ息子へ』

3月26日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開

© 2020 Spiro Films LTD.



<p.s.>


「March for WOMEN」がテーマの「CINEMATIC JOURNEY+」として、「東京」×「ファッション」×「コーヒー文化」でスタートした今回。

そのゴールの地もまた「東京」で!

今週24日から次週29日まで、伊勢丹新宿店内に、「Dear Friend, Department -minä perhonen in ISETAN SHINJUKU」という名の、「衣食住遊知」をテーマにしたミナペルホネンの小さなデパートメントストアが期間限定でオープンする。

幅広い世代の女性たちを中心に、男性ファンも少なくないブランドの世界感をリアルに、そしてトータルに、体験できる機会とあり、3年前の初回を上回るファンが押し寄せるに違いない。

その魅力はやはり、デザイナーの皆川明さんがジャンルを問わず発信する「デザイン」の温もり感が、人々のハートをふんわりと優しく包み込んでくれるからではないかなぁと思っている。

その背景には、昨今のデザイン界もチームワークでの製作が多くなっていると耳にしたことがあるが、皆川さんのチームもまた同様に幅広い世代のスタッフをはじめ、世界のブランドや作家たちのスペシャルチームワークにより、something specialを実現可能にしてくれる。

だから今回も…


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うさみ・ひろこ 東京人。音楽、アート、ファッション好きな少女がやがてFMラジオ(J-wave等)番組制作で長年の経験を積む。同時に有名メゾンのイベント、雑誌、書籍、キャセイパシフィック航空web「香港スタイル」での連載等を経て、「Tokyo Perspective」(英中語)他でライフスタイル系編集執筆を中心に活動中

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