夢のつづき(宇佐美浩子)

2021/02/18 06:00 更新


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先日の地震しかり…想定外のハプニングに、しばしば出くわすこの頃。「今を大切にせねば!」という思いと同時に、「未来に向けての夢」も忘れてはならないと思う。

そこで、さまざまなキモチを託したのではないかな(?)と思われるアフター・ヴァレンタインデー2021の「CINEMATIC JOURNEY」は、「夢のつづき」をテーマに設定。

まずは公開直後のドリーミーなラブストーリーの話題から…

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フランスのティム・バートンとの異名も持つマルチ・アーティスト、マチアス・マルジウ。

長編実写映画初監督作となる『マーメイド・イン・パリ』は、まさに❝リアルな人魚姫的イメージ!❞

失恋の傷跡が深く残るパフォーマー「ガスパール」が、傷を負った人魚「ルラ」と出会い、看病することから展開する、奇想天外なユーモアとセンチメンタルな味わいが愛しい。

本作でマルチな才能を存分に発揮したといえる監督は、原作も、そして脚本も手掛け、また自身が率いるフレンチロックグループ「ディオニソス」がサウンドトラックを担当といった具合。

さらに、ファンタジックなアニメ色が香る美術や装飾へのこだわりも抜かりない。

❝装飾は僕にとって根幹だった。世界観や雰囲気は、基礎だ。❞

とはプレス資料に記されている監督のコメント。

同様に、「監督の人物像が多く投影されている」と称す主人公ガスパール役の二コラ・デュヴォシェルも

❝2カ月間、24時間一緒にいて、マチアスを観察した。❞

との記述が印象深い。

ちなみに二コラはモデルとしてのキャリアもあるそうで、ルイ・ヴィトンやヒューゴ・ボス、リーバイスのTVCMなどに登場したとのこと。


さて、公開前から様々なタイアップが開催されているのも、本作ならではの魅力の一つと言える。

たとえば、公開当日まで行っていたフランスのハットブランド「JACQUES LE CORRE」とのコラボによるキャンペーンをはじめ、本作をイメージしたカクテルやネイルアート、またオリジナルグッズのプレゼント企画など、公式サイトの「NEWS」を要チェックのほど。


『マーメイド・イン・パリ』

新宿ピカデリーほかにて全国順次公開中

提供・配給:ハピネット

Ⓒ2020 – Overdrive Productions – Entre Chien et Loup – Sisters and BrotherMitevski Production – EuropaCorp – Proximus


「夢のつづき」をテーマに巡る「CINEMATIC JOURNEY」。

後半の作品紹介に移る前に、「フランス」つながりで立ち寄りたい話題を少しばかり。


 「銀座メゾンエルメス フォーラム」(8&9階)にて、4月11日まで開催中の「輝板膜タペータム」落合多武展もまた、前述のシネマに通じるマルチな才能を持つアーティストの四半世紀にわたる作家活動の世界感を満喫できる内容となっている。

ペインティング(絵画)、ドローイング、彫刻、映像、写真、パフォーマンス、詩や文章の執筆、印刷物ほか多様な表現で、鑑賞者に「夢のつづき」のような感覚をもたらしてくれる作家として、活動を続けているそう。

本展のタイトル「輝板膜タペータム」とは、夜行性動物の眼球内にある構造物を参照されているとのことで、「猫の目が暗闇で光る現象として理解されている」とのこと。

ちなみに本展ではギャラリーツアーも開催しているので、日程は公式サイトで!


それではここで再び、「夢のつづき」をテーマに巡る「CINEMATIC JOURNEY」。

後半の作品『秘密への招待状』の紹介へ!


こちらも全国順次公開がスタートしたばかりの魅力的作品だ。

完成までのプロセスを知れば、「納得」の二文字に尽きる。

主演の一人でもあるジュリアン・ムーアが惚れ込み、夫で監督のバート・フレインドリッチと共に、本作のプロデューサーも務め、ハリウッドリメイクを実現させたほどの熱の入れようというのだから。

オリジナルは、2006年のスザンネ・ビア監督によるデンマーク映画『アフター・ウェディング』。

ちなみにハリウッド版では、男性二人だった主人公を、ムーアの共演者にミシェル・ウィリアムズを迎え、女性二人へとアップデート!


カルカッタで孤児院の運営に人生を捧げるイザベル(ウィリアムズ)のもとに、ニューヨークの全米1メディア代理店のトップ、テレサ(ムーア)から「200万ドルの寄付」という夢のような話が舞い込む。

寄付の条件は、ニューヨークのオフィスへの来社。

ここから始まる想わぬ真実の連鎖に、観る者も次第に引き込まれていく。果たして物語の真実のゴールにはどんな秘密が?

この「夢のつづき」は、ぜひスクリーンで!


『秘密への招待状』

TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開中

配給:キノフィルムズ

ⒸATW DISTRO, LLC 2019


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うさみ・ひろこ 東京人。音楽、アート、ファッション好きな少女がやがてFMラジオ(J-wave等)番組制作で長年の経験を積む。同時に有名メゾンのイベント、雑誌、書籍、キャセイパシフィック航空web「香港スタイル」での連載等を経て、「Tokyo Perspective」(英中語)他でライフスタイル系編集執筆を中心に活動中

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