コンフォートシューズブランド「H.P.S.」を運営するエッチ・ピー・エス(福岡県新宮町)は今年で設立25周年。社長の洲﨑由佳さんは出前館の役員やシステム会社の経営企画などを経て、後継者に悩んでいた80歳過ぎの前社長から2年前に事業承継した。健康靴のデザイン性を高めて客層を広げ、首都圏を中心に販売を強化する。2月28日には高島屋横浜店の3階婦人靴売り場に出店した。
(藤川友樹)
2年前はコロナ禍の最中で健康志向が高まっていた時期だ。「旅行など余暇をいつまでも楽しむために、足の健康ニーズはもっと増える」と事業承継を決めた。最大の特徴でもあるインソールの独自性に引かれたのも理由。鍼灸(しんきゅう)院と共同開発し、左右非対称に施した足裏を刺激する凹凸(突起)が「ツボを心地よく刺激する」。歩くたびに健康を促し、コルク100%でクッション性も高く、足への衝撃も和らげる。