アッシュペー、NYのギャラリーを再開

2015/11/05 11:03 更新


 アッシュ・ペー・フランスが10月31日、ニューヨークのトライベッカにギャラリーを再び開いた。広さは約90平方㍍。再開後初の展覧会は木梨憲武展だ。最初の2時間で6、7点に買い手がつき、同日夜のオープニングレセプションには妻で女優の安田成美さんも出席、大盛況だった。同展は11日まで。

 「日本ではアート市場があってないようなもの。買う人が少なく、ビジネスになっているギャラリーはないほど。アートは買って売られないと価値の上がりようがなく、ニューヨークはその点で世界最良のマーケット」と話すのはhpgrpギャラリーの戸塚憲太郎ディレクター。

 アッシュ・ペー・フランスは、チェルシーにあったギャラリーを今春に閉めるまで4年間、「ニューシティーアートフェア」を毎年開催してきた。日本からギャラリーを招いて日本のアートだけを見るフェアだ。

 無名の若手でも好きな人は買っていく。既存の大きなアートフェアに出展するのは大きな経費がかかるので、ここを日本のアートを売る場にしたいというのが戸塚氏の考えだ。ニューヨーク在住の日本人アーティストにも門戸を広げる。
 
 「技術やつくりの良さ、何を言わんとしているのかコンセプトがはっきりしているバランスの良さ」を選ぶ基準にしているという。(杉本佳子通信員、写真=ランディ・ブルック)

アッシュ・ペー・フランスがNYのギャラリーを再開



この記事に関連する記事