アッシュ・ペー・フランスが会社更生法申請 負債29億円

2023/03/07 11:40 更新


 アッシュ・ペー・フランス(東京、原敏文社長)は2月24日、東京地裁に会社更生法の適用を申請、同日保全管理命令が下りた。信用情報によると負債は29億円。22年2月期の年商は49億6400万円。なお、商取引債権は全額支払いがなされている。

 1984年創業、85年設立。欧州の服飾雑貨、婦人服などインポートブランドを中心に扱う小売業として、百貨店や路面店に数十店舗を展開。合同展示会「ルームス」の開催なども注目され、13年2月期には年商110億円を計上していた。

 しかし、以降は景気低迷の影響などから減収傾向をたどり、利益面でも赤字を散発。資金繰りが悪化するなかで、17年には事業再生ADRを実施して債権放棄を受け、18年には投資ファンドのブレイン・アンド・キャピタル・インベストメンツが運営する投資組合をスポンサーとして再スタート。立て直しを進めていたものの、コロナ禍の影響で業績が低迷していた。ここに来て、必要資金の手当てが困難となり、今後の事業継承を見据えた上で、今回の措置となった。

 保全管理人には蓑毛良和弁護士(東京、三宅・今井・池田法律事務所、電話03・3356・5251)が選任されている。今後、スポンサーを選定して更生を図る。なお、店舗営業は継続、予定している卸向け展示会も開催を予定している。



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