オムプリッセ・イッセイミヤケ 初の旗艦店オープン

2019/07/22 11:00 更新


オムプリッセ・イッセイミヤケ、初の旗艦店

 「オムプリッセ・イッセイミヤケ」は20日、初の旗艦店を東京・南青山のみゆき通り沿いにオープンした。売り場面積は約225平方メートル。間口の広い、ゆったりとした店が完成した。

 コンセプトは「ものづくりの現場が持つ驚きや楽しさを伝えること」。店の奥にはプリーツマシンやプレス機、ミシンなどを置いたガラス張りの工房を設置した。ここで定期的にオムプリッセの商品に欠かせない独自の技法「製品プリーツ」の工程を見ることができる。

 プリーツマシンは、幅3メートル、高さ1.5メートルほど。製品プリーツ用の紙と紙の間に、製品時の1.5倍の大きさに裁断・縫製された服を挟み込み、高温でプリーツをかける。ゆっくりと動くマシンの動きに合わせて、しわができないようにスタッフが手作業でマシンに服を挟んでいく。完成までに1着7分かかる。その工程でできるプリーツのかかった紙は、ラッピングなどに使う。

 空間デザインを手掛けた吉岡徳仁氏は、「時間そのものをデザインしていこうと考えた。服を買うだけでなく、新しい体験を生み出す店を目指した」という。商品が生み出される瞬間に焦点を当てるために、あまり手を加えずにむき出しの内壁を生かした。幾何学的な什器には最新コレクションのほか、プリーツマシンで作った新店限定の長袖Tシャツ「カラーズ」(10色)が並ぶ。

プリーツマシンは8月4日まで連日、それ以降は週3回稼働する
空間デザインを手掛けた吉岡徳仁さん


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