卑弥呼の婦人靴が百貨店で売れている。今年で50周年。20年5月に靴の製造小売り大手のダブルエー傘下に入り、店頭在庫を積む体制により、新規の客層を取り込む商品開発に力を入れたことが実った。全社で意識を共有して端境期も売り上げを落とさず、店頭・ECともに23年春夏の売上高は前年同期比20%増で推移している。
(須田渉美)
時期ごとにヒット
パンプスに並ぶ戦力になったのが、22年秋に販売を始めたスニーカーと、同時期にリニューアルしたレインシューズ「卑弥呼レイン」。
スニーカーはダブルエーの生産背景を生かし、オリジナルの厚底ソールなどで女性らしいモデルを揃えて支持され、3~4月によく売れた。アッパーはリサイクルレザーを使って価格は1万円台後半。次いで5~6月は卑弥呼レインが伸ばした。パンプスからレインブーツまで11型を販売、合成皮革製で1万円台半ばから。通常の革靴よりも手頃で、バレエシューズやローファーなどスタイリッシュなモデルが好評だった。
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