エルメス、銀座店で発想の実験室

2015/05/11 06:29 更新


 エルメスは銀座店1階で、メゾンの職人技とさまざまなアーティストのクリエーションが出合う発想の実験室「プティ・アッシュ」を開催している。メゾンのエスプリを生かした独創的で遊び心あふれるオブジェや雑貨を展示販売している。プティ・アッシュは2010年にスタートした企画で、パリ6区のセーブル通りにある路面店で年間を通して展示販売しているほか、年に数回、期間限定で各国を回る。日本での開催は4年ぶり2回目。

 銀座店1階はプティ・アッシュのために、グラフィックデザイナーの服部一成氏による方眼紙で作った紙工作のような空間に模様替えした。そこにメゾンのエスプリを凝縮した作品が勢揃いした。メゾンにとってなじみ深い素材であるレザーで作った車のオブジェや動物モチーフのテーブル、シルクの帆を張ったヨット、小石のドアストッパー。今回は河原シンスケ氏や藤城成貴氏といった日本人アーティストがデザインした作品も楽しめる。どれも最高峰の素材で仕立てた機能的なものばかりで、価格は1万円台から数百万円まで幅広い。

 プティ・アッシュのパスカル・ミュサールアーティスティックディレクターはオープニングイベントで、「プティ・アッシュのアトリエで作られるオブジェは、長く受け継がれるものであってほしい。そんな思いで作っています」と語った。17日まで。



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