パリに春告げる勇姿 エルメスの馬術競技大会「ソー・エルメス」

2023/03/29 06:26 更新


グランプリ・エルメスの勝者(MADELEINE D.BERGSJO HERMES 2023)

 春がエッフェル塔を目掛けてやって来る――パリジャンたちがお待ちかねのシーズンイベント、仏メゾン「エルメス」が主催する「ソー・エルメス」(ソー=仏語で飛越の意)がグラン・パレ・エフェメールで3日間開かれた。この国際的な馬術の障害飛越競技大会(CSI5エトワール・レベル)では、世界最高峰の騎手と25歳以下の若手が、熱気に包まれた満席の室内スタンドで各賞を競い合った。今年はヴィクトール・ベタンドルフ選手とミスタータック号がグランプリ・エルメスに輝いた。

 「ここは馬術への情熱を分かち合い、人間と動物が心を通じ合わせる場所。工業的な現代社会で、メゾンの職人たちが心を込め時間をかけた手仕事も見ていただける」と、エルメスのアクセル・デュマCEO(最高経営責任者)は語った。

 会場には馬具のアトリエが併設され、職人たちが熟練した指でメゾンのサヴォワール・フェール(匠の技)を披露。エッフェル塔に面したパドックでは、ポニーやヤギの世話をするアトリエが開かれ、家族連れでにぎわった。

会場内のアトリエ

(パリ=松井孝予通信員)



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