【パリ=松井孝予通信員】「カフェのテラスでお茶したい」――気候変動対策の政令により飲食店のテラスの暖房が禁止となった初めての冬。パリジャンの誰もが一度はこんな言葉を心の中でつぶやいたのではないだろうか。
極寒の週末、そんな願望をかなえてくれる「パリで一番暖かいテラス」がカフェ・シェリーにオープンした。場所はパリ右岸、多国籍カルチャーが粋に交わる下町ベルビル。ガス暖房ならぬユニクロの「ヒートテック」毛布にくるまった地元客でテラスは満席だ。おなかがすいていたらユニクロを着たサービス係に、ヒートテック特別メニューのスパイシースマッシュバーガーを、アペリティフ(食前酒)の時間にはほんのり日本酒ベースのカクテルをオーダー。
カフェのファサードに描かれたサーモグラフィーのモザイク模様でヒートテックのテクノロジーを伝えながら、テラスを舞台にその暖かい第二の肌となる毛布を体験してもらおうというユニクロならではの企画。パリジャンに冬の日常を再現させてくれる。
期間限定なのは残念だが、バレンタインデーを逃すことなく、シェリー(愛しい人の意)のテラスは2月19日まで暖かい。
