「ハリカエ」19春夏 民俗学の視点でファッションを考察

2018/07/26 10:59 更新


 橋本千子がデザインするレディスブランド「ハリカエ」は18~19年秋冬から、ファッションと文化を照らし合わせた発信方法を模索している。「民俗学」をテーマにした19年春夏展では、新作コレクションとともに写真家の横浪修氏によるルック写真や、民俗学者の畑中章宏氏の文を展示している。東京・神宮前の表参道画廊で29日まで、一般も入場可能。過去の商品も販売している。

 テーマの民俗学には、「日本の伝統や生活のあり方を探求しながら、古いようで新しい現代のファッションを提案する」という気持ちが込められている。新作は、日本各地の祭事や神事の衣装がモチーフになった。獅子舞のように首が長くて直線的なドレス、きもののように四角い布を組み合わせたシャツ。どれも、着る人の体に合わせて布の落ち感が変化する。横浪氏はこれらの新作を、がやがやとした商店街で撮影して、日常のなかにあるファッションを際立たせた。

 民俗学者の畑中氏は、ハリカエと協働で民俗学の視点からファッションの未来を考察して文章を制作。展示会初日に行ったライブで、岩手出身のシンガーソングライター青羊(あめ)さんが朗読した。ライブでは、岡山の民謡や岩手をイメージした曲も披露した。

展示会初日に行ったライブ


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