青森県八戸市 相次ぐ施設閉館で街が変わる

2023/09/27 15:00 更新有料会員限定


 青森県八戸市はコロナ禍が続く中に、テナントビルのチーノはちのへが閉館、三春屋も閉店し、中心市街地が大きく変化している。連鎖閉店も見られ、中心街の商業エリアは三日町を中心とする一帯に縮小する流れだ。一方、郊外は目立った変化はないが、ファッション関連の小売店は減少傾向が続いている。

商業に依存しすぎず

 八戸市は人口約22万人。微減傾向が続いている。00年代初頭まではGMS(総合小売業)の中心市街地からの相次ぐ撤退で、来街者が大きく減少。しかしその後、さくら野百貨店八戸店、三春屋、チーノはちのへを中心に、厳しいながらも堅調な商業エリアを維持してきた。

 20年からはコロナ禍の影響で中心街の来街者が減ったことで飲食店の閉店が目立ち、周辺エリアの空き地化も進んだ。チーノはちのへは17年に期間限定でニトリを導入して集客効果を上げたものの、19年に主力テナントの一つだった地場総合衣料品店のマルマツが破産するなど苦戦を強いられた。運営会社が変わって閉鎖が決まり、22年9月には映画館のフォーラム八戸を除いて閉館となり、再開発複合施設に建て替えられる。映画館も23年1月で閉まり、八戸市には映画館もなくなった。

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