グローバルファッションブランドを目指すジーユー　商品開発、出店を強化

日本以外での市場でも売れる商品の開発に手応えをつかみグローバル化にかじを切る

　ジーユーはグローバルで通用するファッションブランドを目指す。国内での商売が主力だったが、昨秋ニューヨークに出した期間限定店の売れ行きが好調で、世界で売れるマストレンド商品の提供に手応えを得た。今後は全世界で売れる商品の開発を強化する。出店も国内に加え、中国、台湾、香港でも増やす。商品の着用画像やイメージビジュアルも、海外市場での浸透を強く意識したものに刷新する。

（柏木均之）

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　グローバル化を目指す背景にあるのは、主力の日本市場とニューヨークの期間限定店の好調だ。22年9月～23年5月は大幅増収増益で、3～5月の既存店売上高も前年実績を上回った。品番数を絞り込み、しっかり在庫を持ったマストレンド商品のマーケティングを強化することで「スーパーワイドカーゴパンツ」「プルオンパンツ」「スウェT」などのヒット商品が生まれた。

　国内では前期（23年8月期）新たに47店を出した。マロニエゲート銀座店、天王寺ミオ店、天神店など都心や都市部に大型店を出したほか、郊外や地方のSCにも出店した。22年10月にはニューヨーク・ソーホーに期間限定店を出し、現地ニーズの把握に努めた結果、スーパーワイドカーゴパンツのほか「マルチウェイセーター」「ヘビーウェイトスウェット」などがグローバル市場で通用することを検証できた。