無名で1足3万円前後ながら、ECで発売するやいなや、供給が追い付かないほど売れたスニーカーがある。フールズ(東京)が19年に立ち上げた「グラウンズ」だ。ファッションデザイナーの坂部三樹郎氏がデザインと設計、IT業界出身の金丸拓矢氏が生産管理や経営全体を担う。コロナ禍の20年前半を除き、販売は順調に推移している。
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高い生産の負荷
普段履きとして存在感を増し続けるスニーカーは、今も過去の銘品が履き続けられ、デザインに大きく手が加えられることはまれだ。フールズはそこに新しい価値を見いだした。ユニークな造形のアウトソールで、ユニセックスで楽しめる〝アクセサリー〟としてグローバルに売れている。とりわけ若い女性から支持されたのは、スニーカー市場でも珍しい。
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