「ヒールクリーク」が六本木ヒルズに旗艦店 世界戦略の起点に

2023/02/16 06:26 更新


「ヒールクリーク」の23年春夏商品

 ゴルフウェアメーカーのグリップインターナショナル(神戸市)は主力ブランド「ヒールクリーク」の旗艦店を3月3日に東京・六本木ヒルズでオープンする。「ブランドの世界戦略をさらに進めるため、旗艦店からブランド価値の向上を目指す」(桑田隆晴社長)考え。韓国での販売も好調で、台湾や中国などアジアへの拡大を構想している。

(小田茂)

 コロナ禍以降、活性化したゴルフ市場だが、新興ブランドなど多様化していく中で、誰とラウンドをしてもエレガントにシックになじむようなブランドとして、世代を超え国境を越え、世界へ発信していくための場所を六本木ヒルズで表現することができると考えて出店を決めた。同社創業時からのブランドでもあるが、ブランド成長のため再投資にかじを切る。

 店舗はブランドカラーである「バーガンディ」をポイントとしてシルバーやガラスの透明感を出しながら、スポーティーな要素をミックスする。エレガントとスポーティーをミックスするブランドコンセプトを表現する。同ブランドは同社唯一の神戸企画だったが、今後は東京企画を主体として、神戸をサブ企画として企画人材も増員した。同店では限定販売のシャツや別注カラー商品も投入していく。ブランドの世界観を国内外に発信していくモデル店として、既存の百貨店ショップなどとも共にブランドを成長させていく。店舗面積は90平方メートル。

 今春は同店を皮切りに、JR京都伊勢丹で「シェルボ」、神戸三田プレミアム・アウトレットでヒールクリーク、大丸京都店のヒールクリーク&ロサーセン、阪急うめだ本店のヒールクリーク&シェルボのリニューアルなど相次ぎ出店、改装を予定している。アウトレットはブランドの売上高拡大に向けて商品在庫を増やすため、その在庫処分を想定している。

グリップインターナショナルの桑田隆晴社長(左)と契約プロの青木瀬令奈選手


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