岐阜県唯一の百貨店である岐阜高島屋が7月31日に閉店し、47年の歴史に幕を下ろした。開業は77年。地上11階地下1階建てで、売り場面積2万6000平方メートル。岐阜市の中心街である柳ケ瀬のシンボルとして営業を続けてきた。橋本逸郎店長は「(閉店は)さびしいという声も、今までありがとうという声も頂いている。47年間、ご愛顧頂き、お客様には感謝の気持ちでいっぱい」と語った。
収支の悪化に加え、設備更新をめぐって建物の所有者との合意が得られず、店舗の老朽化が進行したことを理由に昨年10月に閉店を発表していた。
発表以降は売り上げ、客数は月を追って伸び、6、7月は昨年の2倍近い客数となった。営業最終日の7月31日は開店前に1000人が並んだ。売り上げは前年同日比で約4倍、入店客数は約2万人で約5.4倍に達した。