ユグランス 仏「ヴァネッサブリューノ」今春夏から販売

2019/04/11 06:30 更新


 小物雑貨製造卸のギャレットのグループ会社で小売業のユグランスは19年春夏、仏「ヴァネッサブリューノ」の婦人バッグとウェアの販売を始めた。日本での独占輸入販売契約を本国のブランドホルダーと結んだ。販売形態は百貨店インショップ、卸、ECの三つで、トータルで3年後の売上高は25億円(小売価格)の計画。昨年扱い始めた「ドリス・ヴァン・ノッテン」に続き、世界的に知られたブランドで企業価値を高める。

 同ブランドはヴァネッサ・ブリューノ氏が96年にパリで設立した。シック&エフォートレスをベースにボヘミアンの要素をミックスしたバッグやウェアが、20~50代の幅広い女性に支持されている。

 コットンキャンバス地で素材から組み立てまでメイド・イン・フランスにこだわった定番トートが人気だ。同じ型を色や素材違いで買うファンが多い。ウェアはワンピースやドレス、ニット、ボトムなどトータルで扱う。都会的な中にリラックス感を残し、バッグ同様に綿や麻、アルパカなど天然素材を多用する。バッグで2万~3万円、ワンピース3万~5万円、ニット3万円台など。

ウェアの販売にも力を入れ、ブランド売上高の半分まで構成比を高める計画

 販売形態別の売上高構成比は百貨店インショップが5割、卸販売3割、EC販売2割の予定。インショップは現在、伊勢丹新宿本店、大名古屋ビルヂングのイセタンハウス、日本橋高島屋SC、阪急うめだ本店の4店。店舗面積は15~50平方メートルと差があり、販売員は各店3人をシフトで配置する。年間売上高目標は1店当たり1億~1億5000万円。立ち上がりは「堅調に推移」しており、今後顧客が囲い込めれば目標達成は可能という。出店についても「オファーが多い」ため、条件などを見て検討していく。

 ゴールデンウィーク期間中にはイベントを伊勢丹新宿本店と阪急うめだ本店で開き、専用商品も並べる。期間中にはデザイナー本人が来日し、店頭に立つ予定で調整中。

 卸販売ではセレクトショップや地方の有力専門店を開拓する。多彩な販路と営業ノウハウを持つギャレットと連携し、ブランド価値を高められる売り先に丁寧に販売する。

 ECについては今月中にブランドのオンラインサイトを立ち上げる計画。ささげ(撮影・採寸・原稿作成)は外部委託する。「ゾゾタウン」など他社モールへの出店も検討する。

ブランドのアイコンでもあるトートバッグが人気


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