「ガブリエラ・ハースト」の21~22年秋冬メンズコレクションは、ウルグアイの独立運動指導者、ホセ・ヘルバシオ・アルティガスとウルグアイの草原地域に住むガウチョ(南米のカウボーイ)から着想した。映像とルックブックは、雪の降るマンハッタンで撮影している。クリーンで洗練された都会的なイメージと、手編みのセーターや手仕事の温かみが調和したコレクションだ。
ブランケットステッチで周囲をかがった大きなチェックのショール、取り外しのできるポンチョをつけたコートは、エレガントでゆったりしたシルエットを作る。ゆるく編んだ手編みのカーディガン、ノルディック風の柄をジャカードで入れたセーター、様々な色の糸を織り込んだハウンドトゥースのスーツは、ぬくもりが漂う。デッドストックやリサイクル素材を使い、全て手仕事で仕上げた。
(ニューヨーク=杉本佳子通信員、写真=Izack Morales)