フクイ、触れて色がわかる「いろポチ」

2016/01/28 05:59 更新


 ネーム、下げ札主力のフクイ(東京)は、視覚障害者が指で触れて凹凸で色が分かるタグ「いろポチ」のアイデアを応用した転写シートを開発した。シートは熱転写すると、色相環が凸状に表れる。靴下や肌着などの商品本体に加工して、どの色の商品かを認識できるようにする。

 同社が14年に開発したタグのいろポチは、色相環を凸状の加工で表現し、タグを付けた商品の色はタグに空けた穴の開いた位置でわかる。タグは服に直接縫い付けるほか、アイロンで熱接着できるようにしている。

 新たに開発した転写シートタイプのいろポチは、商品が指す色を穴ではなく、大きな凸で表す。転写した箇所は生地の伸縮に追従するため、様々なアイテムに対応できる。当面は靴下や肌着向けにシートを拡販する考えだ。

 同社は「アパレル副資材を通じ、ユニバーサルデザインの推進に取り組み、いろポチの普及で視覚障害者の自立をサポートする」という。

色相環を転写シートで凸状に表現し、商品の色は大きな凸でわかるようにする



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