展覧会「親密なからみ合い・フィンランドの現代ファッション」 東京・目黒区美術館で日本初公開

2023/11/30 06:26 更新


「セルフアッセンブリー」の製品。キュレーターのナタリア・サルマカリさんのドレスも

 フィンランドセンターは東京・目黒区美術館で、展覧会「親密なからみ合い・フィンランドの現代ファッション」を開いている。ヘルシンキのデザインミュージアムで開いた「Intimacy」(21~22年)の一部を日本で初公開し、20年以降の作品を中心に紹介する。12月3日まで。

 キュレーションしたのは、同国のアールト大学のアンナマリ・バンスカ教授とナタリア・サルマカリ博士研究員。同大を卒業して活躍しているファッションデザイナーのクリエイションから「体と衣服の関係性を探り、デジタル化がどのように変化を与えたかを調査した」とバンスカ教授は話す。

 テクノロジーを駆使する一例は「セルフアッセンブリー」のマッティ・リーマタイネンさん。全て機械の作業に置き換え、デザインから設計、製造まで行う可能性を追求する。アルゴリズムによってパータンを作り、レーザーカットで裁断、ミシンを使わずに組み立てる手法の洋服を開発している。展示するのは、約15人の洋服と映像。11月30日はキュレーターのトークイベントも行う。

「セルフアッセンブリー」のアウターの一部。ファスナーもミシンを使わずに取り付けている
筋肉の解剖図をグラフィックのパターンで表現する「レーヴィ・イカヘイモ」。カシミヤとメリノウールのリサイクル糸で編んだマッスルスーツ
合計15人の洋服と映像を展示している


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