女性ならではの健康課題に対応するフェムテック市場が注目されている。サニタリー関連アイテムやデリケートゾーンケア用品などの企画開発や販売が活発だ。ファッション性のある商品も増え、情報発信がオープンになっているのが特徴。健康意識の高まりや、暮らしの隅々まで自分らしさを反映したいとの心理が、コロナ禍を背景にさらに加速している感もある。さらなる市場拡大には、「興味はあるが一歩踏み出せない」潜在需要をすくい取るための丁寧な情報発信や接客もカギとなりそうだ。
欧米では市場が確立
マッシュビューティーラボが運営する「コスメキッチン」では、デリケートゾーンケアのアイテムの売上高が、全体の約3%・年間3億円規模まで成長している。ここ数年は前年同期比50%増で伸び、今年は「ある程度、成熟しつつある」(小木充マッシュビューティーラボ取締役副社長)としながらも、30%増で推移中だ。