《FB用語解説》背縫い 伝統継承など意味多く

2019/12/20 06:22 更新


 左右の後ろ身頃同士を背の中心で縫い合わせること。また、その縫い目を指す。和裁や紳士服でよく見られる。背縫いには、様々な意味・効果がある。背中部分に大紋を付けることが多い半纏(はんてん)や法被(はっぴ)では、背縫いにより柄がずれないようあえて手間をかけて縫い上げる。それにより、小幅生地しかなかった時代の仕立て方を人々に思い出させ、「伝統の継承」を行う。一本の筋が大紋を貫く様から「筋を通す」、背中に針を入れることでそこから〝魔〟が入り込まない「魔除け・厄除け」などの意味もある。



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