《FB用語解説》麦稈真田(ばっかんさなだ) 麦わら帽子の原料

2019/07/29 06:22 更新


 漂白や染色した麦わらを平たくつぶし、真田紐(さなだひも)のようにして編んだもの。麦わら帽子の原料として使われる。諸説あるが日本では明治以降に岡山で製造が始まり、名古屋など各地に広がった。農家が閑散期に副業として作ることが多く、麦稈真田は欧米に輸出されていたが、海外から環縫いミシンが導入されると帽子製造まで手がける個人や業者が現れた。現在は製造のほとんどが海外に移転した。麦稈真田と類似の帽子原料に経木(きょうぎ)真田があるが、これは木材を真田編みする。経木の方が編みやすく、安価で手に入る。



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