オーストリアのセルロース繊維メーカー、レンチンググループは、二酸化炭素(CO2)排出量ゼロを目指すなど、サステイナブルに貢献する姿勢を強めている。また、「アースミュージック&エコロジー」(アース)との協業など消費者へのアピールにも力を入れている。
レンチングは、世界初のカーボンニュートラルファイバーメーカーを目指し、環境関連設備に1億ユーロの投資を決定。21年後半に完成予定のタイ新工場でもCO2排出を抑制する製造ラインを構築するなど、30年までにCO2排出量を半減し、50年にはゼロを目指している。
アースとの協業ではトレーサブルレーヨン「エコヴェロ」を使った商品を店頭に集積、POP(店頭広告)や特設サイトを活用し製造工程を紹介している。エシカルアクションキャンペーンと題したSNSやウェブとの連動企画も実施し、抽選でレンチングのオーストリア工場見学ツアーにも招待する。
レンチングはそのほかにもサステイナブルについて考える「メイクイットフィールライト」キャンペーンを実施しており、日本語版ウェブサイトをオープン。様々なインタビューを掲載するなど最終消費者へのアプローチを強めている。
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(繊研新聞本紙19年12月4日付)